砺波工場では、大気や地下水など、周辺の環境にあたえる環境負荷低減および温室効果ガス(CO2)削減のため、工場の燃料は大気を汚染する物質の少ないLPガスを使用しています。また、工場内の省エネにも努め、廃棄物排出ゼロに向けて積極的に取り組んでいます。製造工程から排出されるコーヒーの残さ・茶かすは堆肥(土壌改良材)として、紙の梱包材は再生段ボール原料として有効活用しています。
庄川水系の良質な地下水に恵まれた砺波工場では、工場での製造工程における水の使用量の管理を徹底するとともに、製品殺菌工程で使用した温水を冷却し再利用する「冷却水節水システム」を導入、水使用を少なくした生産ラインの導入など水使用量の削減に積極的に取り組んでいます。利用された水は最終的に排出処理設備を通し、微生物を使う「活性汚泥法」で処理、環境への負荷が少ない方法で河川に放流します。その際の水質は、水質汚濁防止法や、条例を遵守することはもちろん、排水量を削減し、よりきれいな水を自然に返せるよう努めています。
「空調設備、給気ユニットインバーター化における省エネ対策」が高く評価され、株式会社日本総合研究所から2009年温室効果ガス削減に努力している企業として選ばれ「食品産業CO2削減大賞」優秀賞を受賞し、表彰されました。(農林水産省補助事業)
砺波工場では、2013年から屋根の一部を貸し出し太陽光発電事業に協力しています。
さらに広大な工場の屋根を活用して製造棟や倉庫棟の屋根に太陽光パネル3,084枚を設置し、自家消費によって再生可能エネルギー電気を使用しています。電力消費量の約6%を太陽光でまかない、年間631tのCO2削減量を見込んでいます。
温室効果ガス排出削減を通じて脱炭素社会の実現および地域社会の持続的な発展に向けてさらに貢献することを目指しています。
物流ルートの見直しによる納品物流と販売物流の効率化、またドライブレコーダーの活用やエコドライブを推進し、車両の小型化やハイブリッド車を導入することでCO2削減の取り組みを進めています。
倉庫内の照明は、これまでの水銀灯やナトリウムランプから省電力で高効率なセラミックメタルハライドランプに切り替えました。インバーター制御による、省エネルギー化も図っています。
使用済みのPETボトルは、家庭や販売店などから回収された後、リサイクル工場で資源化され、さまざまな製品に生まれ変わります。
北陸コカ・コーラグループは、一丸となって再生PET素材の使用を推進しています。使用済みのPETボトルを回収して新たなPETボトルに再生する「ボトルtoボトル」の取り組みや、容器回収ボックスへの採用など、さまざまな場面で再生PET素材を積極的に活用しています。
※( )内は再生PET素材使用率
ピークをずらすから、ピークシフト
電力使用のピークとなる昼間に冷却用電源を停止して夜間に冷やす!
「ピークシフト自販機」とは、電力使用がピークとなる日中の時間帯に最大16時間冷却運転を停止しても、冷たい製品を販売できる省エネ型の自動販売機です。真空断熱材の採用により保冷機能を高めることで、冷却のための電力使用を日中から夜間にシフトします。電力に余裕のある夜間に冷却して、日中の消費電力を削減します。当社では、2024年12月末現在で約11,000台展開し、今後も推進していきます。
※1 各電力会社の2012年度夏期最大需要日の電力使用率 出典:各電力会社公表資料より作成
※2 日中冷却が停止している間も、販売に必要な待機電力は発生。また、設置場所によって夜間に冷却停止し、日中冷却する設定にしている場合もあります。日中の製品補充後に冷却運転を行う場合もあります
※3 2014年4月に施行された改正省エネ法で設定される「電気需要平準化時間帯」を指します